リーフオーナーの電気自動車紹介~新築に充電設備は必要か?~

一条工務店に限らず、ハウスメーカー・工務店で家を建てる方は「電気自動車充電コンセント(200V)」の採用を検討する方が多いかと思います。
将来、電気自動車を買うことを見越しての検討になる方が多いと思いますが、リーフオーナー歴5年半の私が電気自動車の使用感を紹介していきます。

これから電気自動車を検討する方の参考になれば幸いです。
最後には充電設備を採用したほうがいいか私の考えではありますが、紹介しています。

電気自動車使用歴

私の電気自動車歴はこのようになっています。

2016年6月 初代リーフ 24kWh(ZE0)を購入

2020年3月 新型リーフ 40kWh(ZE1)を購入

電気自動車メリット・デメリット

電気自動車のメリット・デメリットを軽く紹介しておきます。
特に掘り下げないので、もし深く知りたいといった要望があれば別記事にしたいと思います。

電気自動車のメリット

電気自動車のメリットはこのようになります。

  • 加速感がすごい
  • 静音
  • メンテナンス費用が割安
  • ガソリン車に比べて燃料費が安い
  • 家で充電可能

電気自動車のデメリット

電気自動車のデメリットはこのようになります。
この中で航続距離が短いことが電気自動車最大のデメリットと感じる方が多いのではないでしょうか?

  • 航続距離が短い
  • 運転している楽しさはない
  • 充電に時間がかかる(急速充電で1回30分)

電気自動車の実用的な航続距離

電気自動車最大のデメリットは「航続距離の短さ」と紹介しました。
では実際電気自動車がどのくらいは知ることができるのか、私が5年半リーフを運転してみて実用的な航続距離を計算してみました。

2台乗ってどちらの車も同じような計算式になったので、大まかにはあっていると思います。
私の運転スタイルをもとに計算式を出しているため、冷暖房を多用する、急加速急減速を多用するなど場合はこちらで紹介した数値より航続距離が短くなる可能性があります。

私の運転スタイル

私が電気自動車を運転する際のスタイルはこのようになっています。
電費は8.2km/kWh前後(冬季間除く)となっています。

  • 約800km/月
  • エコドライブを心掛け(パワーが欲しい時以外ECOモード)
  • ブレーキはなるべく回生ブレーキで原則
  • アクセルべた踏みはほとんどなし
  • 充電はほとんど急速充電

リーフの実用的な航続距離

電気自動車の航続距離は大まかに分類して「長距離ドライブ」の場合と「街乗り」の場合に分けて考えると大体の航続距離を計算することができます。
ここでは私が実際乗っている現行のリーフ 40kWh(ZE1)での航続距離について紹介します。

現行のリーフ 40kW(ZE1) のカタログ値は322km(WLTC)と400km(JC08)になります。
WLTCは街乗りの燃費も含んでいる計測方法になるため、割と実環境に近い値が出ています。

  • 長距離ドライブの場合
    電池容量
    100%:322km(カタログ値) * 0.9(体感) = 289.8km
    80%:322km(カタログ値) * 0.9(体感) * 0.8(80%) = 231.8km
  • 街乗りの場合
    電池容量
    100%:322km(カタログ値) * 0.9(体感) * 0.9(街乗り補正) = 260.8km
    80%:322km(カタログ値) * 0.9(体感) * 0.9(街乗り補正) * 0.8(80%) = 208.7km
  • 寒冷地の冬の場合(街乗り)
    冬の寒い日になると航続距離がかなり短くなってしまします。
    暖房をフル稼働で運転すると仮定して、上の計算式に0.6~0.7掛けした数値が大体の実用値かと思います。
    シートヒーターだけで耐えられる!といった方はもうちょっと航続距離は伸びます。

電気自動車の航続距離は実用的でないのか?

ガソリン車と比べると電気自動車の航続距離はとても短くなっています。

しかし、車を普段使いする人で1日200km以上乗る人はかなり少ないと思います。
そう考えると、200km走ることができる電気自動車は実用的な車だと言えるのではないでしょうか。

また、長距離ドライブについては、何回か片道350kmをリーフで往復したことがあるのですが、充電施設に困ることはなく、問題なく往復することができました。

何回も急速充電による休憩を取らなくていけなくなってしまうため、2人以上での長距離ドライブはあまりお勧めしません。

電気自動車のバッテリー劣化について

電気自動車のバッテリーは確実に劣化します。
では、どの程度劣化するかですが、私の乗り方ではこれから紹介するような劣化具合となりました。

最初のリーフには約4年乗ったのですが、電池は約10%弱の劣化になりました。
4年で10%の劣化は大きいかと思いますが、こちらのリーフは2年落ちのものを中古で購入したものになります。
そのため、実質6年でバッテリーが10%劣化したといえます。

約10年乗った場合に20%バッテリーが劣化することが予想されますが、劣化具合が許容できるかどうかは人によると思います。

私は街乗り中心のため、20%劣化したとしても、普段使いする分には問題ないかなと思っています。

電気自動車は本当に普及するのか?

これから先、電気自動車が普及しなければ電気自動車充電設備を採用する必要はないですよね。

逃げの考えになってしまいますが、電気自動車が普及するかは分からないが私の考えになります。
未来が正確にわかる人がいたら私に教えてほしいくらいです(笑)

しかし、世界的には脱ガソリンの動きは加速していて、EV化が急速に進められています。
ガソリン車が減産傾向になっていくのは確実だとは思いますが、ガソリン車の代替が電気自動車になるかは航続距離などの問題があるため、少し疑問符が付きます。

航続距離の問題で購入時に選択肢から外している方も多いかと思いますが、問題を解決できる画期的なバッテリーが登場したら風向きが一気に変わる可能性はあります。

航続距離の問題を解決できないままでいると、トヨタから出ている燃料電池車に派遣を取られる可能性もあるとみています。
インフラ整備が難しそうなので普及は難しいんじゃないかなとは思っていますが…。

新築に電気自動車充電設備は必要か?

電気自動車が普及するかは分からないと書きましたが、これからの脱ガソリンの流れは間違いないため、採用しておいて間違いないかなとは思います。

別途工事で200Vコンセントをつけることもできるはずなので、いったん採用は見送って電気自動車を実際購入するときに充電用コンセントを設置する選択肢もありだとは思います。

V2Hの採用はありか?

最後にV2Hについても少しふれておこうと思います。
V2Hとは簡単に説明すると「電気自動車を蓄電池として利用できる設備」のことを言います。

私個人の考えではありますが、V2Hの採用は正直「なし」かなと思っています。

V2Hについては別記事として書く予定なので少々お待ちください。

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