平屋の間取りのコツ

今回の記事では平屋を検討する上での間取りのコツを紹介します。

平屋は間取りを考えてみるとわかるのですが、意外と奥が深いです。
私も打ち合わせが始まって思い通りの間取りが出来上がらずに、4回ほど大きな変更が入りました。

私が間取りを作成で工夫したことなどを紹介できればと思います。

間取りを作成する上でのメリット・デメリット

メリット

メリットを何個か考えてみました。

  • コンパクトな間取りがつくりやすい
  • 廊下がない間取りが作成可能
  • 個性的な間取りが作りやすい

平屋は階段や2階のトイレが不要なため、比較的コンパクトな間取りが作りやすいです。
また、LDKを家の中心にして、そこから各部屋に行けるようにすることで家族のコミュニケーションが取りやすくなる上に、廊下も不要になるためさらにコンパクトな間取りを作成できるようになります。

すごく大雑把な絵を描いたのですが、こちらが参考例となります。
LDKを中心に配置すると廊下をなくせてとてもコンパクトな間取りを作成することができます。

そのほかにも2階部分を考える必要がないことによりL字やコの字、ロの字などの特徴的な間取りが作りやすいこともメリットととしてあげられると思います。
一条工務店のi-smartでは総二階の制限があるため、特徴的な形の家を作ることが難しくなっています。

デメリット

同じようにデメリットを何個か考えてみました。

  • プライベートな空間を分けにくい
  • 廊下が長くなりがち

メリットと相反することなのですが、コンパクトな間取りを作りやすい反面、LDKを中心に各部屋が隣接すると思った以上に音が反響して隣の部屋の音が聞こえてきやすいなど、プライベートが確保しづらいと言った問題があります。

LDKのような共有空間とプライベートな空間を分けようとする長めの廊下を配置して分けることを設計士から提案されることが多いと思います。

またすごく大雑把な絵を描いたのですが、こちらが参考例となります。
LDKとプライベート空間を分けるためにはどうしても廊下が必要になってきます。
※黄色箇所が廊下になります。

LDKと各部屋の間に廊下を挟むことによって、LDKの音が部屋まで響いてくるということがだいぶ軽減するはずです。

平屋の間取りのコツ

プライベートな空間補確保したい人向け

LDKなどの共有空間とプライベート空間を分けるためにはどうしても廊下が必要になってきます。
また、坪数を削減するためには廊下を極力減らす必要があります。

坪数と廊下を減らしつつ、共有空間とプライベート空間を分けるコツを紹介していきます。

通路を有効活用する

廊下を減らすためには洗面所などを廊下に配置するといった方法があります。
通路としての役割の廊下に洗面所の役割を持たせることにより、無駄な廊下を減らすことができます。

また、廊下に洗面所を配置することにより、脱衣室を分けやすくなるというメリットもあります。

後述する私が考えた間取りでは洗面室とウォークインクローゼットを通路として使えるような間取りになっています。
※ウォークインクローゼットではなくウォークスルークローゼットですね…。

玄関も有効活用する

玄関を中央に配置してLDKと部屋を離すといった方法もあります。
LDKと部屋の間に玄関があるため音の問題やプライベートの確保について解決できます。

しかし、部屋に入るためにリビングを通らなくなってしまうので、家族間のコミュニケーションが少なくなってしまう可能性があるというデメリットがあります。

プライベートをある程度確保しつつコンパクトな間取り

こちらは私が考えた平屋の間取りになります。
ある程度プライベートを確保しながらコンパクト(約29坪)な間取りが実現できてるかと思います。

LDKと寝室が隣接していますが、夫婦が一番LDKを使うから寝るときには静かになるだろうと言うことで隣接させています。
LDKに来客があっても部屋に入れるようにウォークインクローゼットからも寝室に入れるようになっています。

水回りとキッチンが離れていますが、隣接させなくてもデメリットは多くないと判断したため離しています。
※キッチンは寝室の下を想定しています。

ちなみに我が家は土地の関係上、この間取りあ実現できずに全く違う間取りで建てることになました。

家族間のコミュニケーションを重視する人向け

デメリットで挙げました「プライベートな空間を分けにくい」ですが、逆に考えると家族間で常にコミュニケーションが取れると考えることができます。
家族間でのコミュニケーションが良好だと子供の成長に良い影響を与えるとも言われているため、子育てする上では最適な間取りかもしれません。

LDKを中心に各部屋を配置する

LDKを中心にする間取りについては特に説明することはありません(笑)

メリットで載せたコンパクトな間取りの図のような間取りを作成することになります。
あとはLDKから見てどこにどの部屋を配置するかを検討していくことになります。

部屋に入る時は必ずLDKを通るようにする

LDKを中心に配置すれば部屋に入るときに嫌でもLDKを通る必要があります。

家族間のコミュニケーションを大事にしつつプライベートもある程度確保するにはデメリットの紹介で載せた廊下のある間取りのようにする必要があります。
この間取りから廊下をできるだけ短くすることができれば、「家族のコミュニケーションを大事にしつつプライベートも確保できるコンパクトな間取り」が作れるかと思います。

まとめ

紹介した間取りのコツはいかがでしたでしょうか?
Webで検索しても平屋の間取りの情報が少なく、なかなか納得のいく間取りが見つからないかと思います。
私自身、納得いく間取りが見つからず設計士さんに何度も間取りを作り直してもらいました。

間取り作成に正解はないと思いますが、納得のいく間取り作成の手助けになればと思います。

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